ネット上のソーシャル・キャピタル?

 政治哲学の基礎文献を読んでいる毎日ですが、必要があってここ2〜3日ほどソーシャル・キャピタル論を勉強してます。これとかこれなどなど。で、その関係で「ネットは人のつながりを強めるのか(大意)」といったようなネット関連の実証研究(海外)も出てきているようで、興味あり。情報化社会の研究だと、マクルーハンに代表されるような、過度に「未来社会」に期待を寄せるものも少なくなかったですから、そういう実証研究が読めるのはいいことですね。いや、今でも「インターネットすごい」あるいは「インターネットこわい」というだけの筆者の印象論に近い(?)ものはたくさん出版されてるんですけど。

極東ブログ:[書評]プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神

http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2005/11/post_907f.html
 ようやく本書を読了したので――といっても注をすっとばして一読しただけですけど――、こちらの書評*1を再読。

よく誤解されるのだが、天職とは、自身に適合した職業とかいう意味ではぜんぜんない。この世に置かれた状況が強いる職業そのままを指す。これは結果としては、多少意外な印象もあるだろうが、共同体(ゲマインデ)の解体をもたらす。

 後半の「共同体の解体」に関しての議論は本書のどこかにあっただろうか。もしかして注の中で? つぎに読む時に注意してみよう。

*1:この記事の意図がどこにあるのかはこの際あまり関係ない。たんに勉強の素材としてのみ読む。

講談社の副社長、「ライトノベルの国際化へ」

 少し前の1月12日付の新文化で、講談社副社長のインタビューが載ってました。

《次の国際コンテンツはライトノベルだ》
――国際市場で武器になるジャンルはやはりコミックだと思いますか。
「コミック、アニメは一番強いが、その次のコンテンツは、ライトノベルだと思っています。次の日本発文芸として、コミックに近いイメージで日本のサブカルチャーとして押し出していけるのではないか。ミステリーなどの一般文芸にも世界の読者に伝えたい傑作はあるし、個人的にはそういう作家を押したい思いがあるんです。でも、海外の出版社の食いつきはあまりよくない。」

 多分、ファウストの台湾進出のことが念頭におかれているんでしょう。韓国への翻訳出版は前からしばしばありましたけど、インタビューでは「米・中を重視したい」ともあるので、今後は英語圏への翻訳も加速するのやも。